・・・淀みに浮かぶ泡沫(うたかた)は、かつ消えかつ結びて・・・先人が千年以上前に著した言葉が、この時代にも強烈に響きます。
世の中は常に流転し、また昨今それが加速しています。特に、それは”人の価値観””時代の価値観”に露呈します。またこれらが、何に起因し、何に影響さあれるかは、そのときの”人口構成”かと思います。戦前教育を受けた世代を親に持つ世代と、それ以降とずいぶん感覚や考え方が違うように、時代の空気を造るのは、常にその構成員の価値観です。1975年に戦後生まれが、人口の過半数を超えました。戦争を知らない、あるいは戦後の余波も、記憶にない世代が日本を席捲してきたわけです。生まれたときからテレビ・洗濯機・冷蔵庫・自家用車等がある環境で育った人がどんどんあたりまえになていきました。当然消費の動向は、先の生活用品確保よりも、その上の”享楽”にうつります。日ごろの”遊び”・旅行・もっとコアな趣味の世界へと広がって行きます。ただ、その流れの受け皿になった80年代は、消費はまだまだ勃興していました。(いはゆる団塊の世代が働き盛りで、そのジュニアも一世代200万人超いたので)
さて現代の最も悩みの種はかつて経験したことのない少子高齢化です。これは何が問題かというと、経済評論家やマスコミがいうところの”経済の落ち込み””消費の落ち込み””労働力・福祉の確保”とか表面上の問題ではないと思います。
真の問題は、政治に対することであるかと思います。つまり有権者人口構成がかつてなく若年層が過半数割れしていることです。上の世代が数字上牛耳っている訳です。簡単に言うと若年層の思想が通りにくいということです。(極端にいうと、全員投票しても、過半数超えないということです。)これは単に国の状態だけでなく、身近な地域・商店街・会社にも言えることではないでしょうか。かつては黙っていても若年層の方が”数”はあったのですが、今は、お年寄りがまだまだ現役の団体・組合・会社が日本全国わんさか増えています。
”老いては子に従”わないお元気なお年寄りを大切にしよう!?
最後に、”驕れる人も久しからず・・・ああ無常(合掌)!チーン
- [投稿日:2009-08-16 (日) 7:52]
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